つかさ’s blog

時の流れに身をまかせ、人生は死ぬまでの暇潰しだと思っている今日この頃です。

現実と幻想の狭間

韓国映画、ソンガンホさん主演の「大統領の理髪師」を観たことを切っ掛けに、「グエムル漢江の怪物」、そして、昨日「パラサイト半地下の家族」を観ました。

パラサイト半地下の家族が話題になったときは映画館で観たのですが、大きな石で頭を殴ったり、ナイフで胸を刺したりするシーンが好きになれませんでした。

しかし、今回映画を改めて観なおしたところ、パーティーのシーンでソンガンホさんの怒りを感じました。

ソンガンホさんが主人をナイフで刺す前に、地下に居た男の体を主人が動かそうとし、当該男のにおいをかぎたくない一心で自分の鼻をつまむ行為に、ソンガンホさんが憤慨したんです。

なぜ憤慨したのか?半地下に住む自分のにおいと当該男のにおいが同じで、自分が侮辱されたと感じたからでしょうか。

好んで半地下に住んでるわけではなく、貧富の差を解消できない夫・父親としての自分の不甲斐なさや政府への不満など韓国の社会問題を捉えた映画として大きな共感を得たのでしょう。